アーティスト:吉見 紫彩 Shisa Yoshimi
サイズ:200×600×36
メディア:Acrylic, Pastel on Canvas
本作はバレエ公演「くるみ割り人形」のシンボルとも言える舞台装置、第一幕のクリスマスツリーに飾るオーナメントとして制作され、「Between the curtain#20」は第2幕の「花のワルツ」を題材にしております。
バレエの「花のワルツ」は特定の一種類の花を指すのではなく、花の概念的、抽象表現となっています。一方、能の世界でも世阿弥が提唱するように「花」とは特定の花ではなく「感動を湧き起こす芸」を指す比喩表現です。
私は本作でバレエの「花のワルツ」が花の色や形状や香りを表現して「花の美しさ」を比喩して踊るのに対し、踊りが人を捉える煌めきやオーラを「美しい花」と比喩する能の精神を参照に、理想的な美しさは「外に造られている」と考えるヨーロッパと「内から起こる」と考える日本の差と、美しさの比喩に花を通す共通点を描きました。
色彩は「花のワルツ」の公演当初の衣装のゴールドを使いつつ、ダンスの動きから人を捉える「花」を描いています。
備考:ご購入いただいた作品の配送は、会期終了後となります。予めご了承ください。
※「Between the curtains #15」から「Between the curtains #25」2025年3月のバレエ公演に使用されるため、お届けは3月下旬となります。
90,000円(税込99,000円)