アーティスト:吉見 紫彩 Shisa Yoshimi
サイズ:400×400×36
メディア:Acrylic, Pastel on Canvas
本作はバレエ公演「くるみ割り人形」のシンボルとも言える舞台装置、第一幕のクリスマスツリーに飾るオーナメントとして制作され、「Between the curtain#21」は第2幕の「中国の踊り」(原題)を題材としております。
「中国の踊り」はステレオタイプな衣装や誇張した動き等から時代にそぐわないと考えられるようになり、2018年ごろから大手バレエ団が振付や衣装を変え、役名を「chinese」から「tea」に変更する等の改変を行なっています。
著名なアニメーションや映画作品でも原作の表現を一部削除する、主人公の人種を変える等、差別表現の排除や多様性への配慮が必須となっている昨今、いかに作品の本質や特徴、世界観を喪失しないように再構成するかという点は重要な美的判断と言えます。一方、抽象画とはもとよりそういった作業でもあります。
本作は「chinese dance」が「tea」になったことから着想を得て原作を抽象化することで、原作がもっていた魅了を純粋化しようとする作業です。
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80,000円(税込88,000円)